富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)

富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)DATA

富士山本宮浅間大社【御祭神】木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと:別称を浅間大神 あさまのおおかみ)

【別称】浅間大社・浅間神社・富士ノ宮

【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(明治二十九年)・駿河国一宮・別表神社

【創建】垂仁天皇3年

【主な祭典】例祭(本宮11月3日~11月5日・奥宮8月15日)

【摂末社】山宮浅間神社(木花之佐久夜毘売命:元宮)・三之宮浅間神社(浅間第三御子神)・七之宮浅間神社(浅間第七御子神)・久須志神社(大名牟遅命・少彦名命)他

【見どころ】本殿 (1604年造営の浅間造:重要文化財)・信玄桜・湧玉池(平成の名水百選)

【場所】静岡県富士宮市宮町

全国に1300社ある浅間神社の総本社は富士山の神を祀る

第七代孝霊天皇の代に富士山が鳴動し国が荒廃したので、第十一代垂仁天皇が浅間大神を祀り鎮めた。はじめは「山足の地」と呼ばれる祭祀場を設けていたが、やがて山宮に鎮座。山宮には日本武尊の来訪が伝えられている。大同元年(806年)に平城天皇の勅命を奉じた坂上田村麿が、現地に社殿を造営し、山宮から遷座した。
広大な境内を有し、富士山の8合目以上も社地である。富士山頂上には奥宮がある。江戸時代には富士信仰が庶民に広がり、富士登山の表口として賑わい、湧玉池が禊の場所となった。また、源頼朝をはじめ、武田信玄、徳川家康ら、武将からの信仰も篤かった。

主祭神は、皇祖瓊々杵尊(ににぎのみこと)の妃である木花之佐久夜毘売命であるが、本来の名は、火山の神という意を持つ「浅間大神」だったと見られる。配神として瓊々杵尊と木花之佐久夜毘売命の父神・大山祇神(おおやまづみのかみ)が祀られている。
木花之佐久夜毘売命は、不貞を疑われる中、火の中で三柱の天つ神の御子を産み、身の潔白を証明した。木花之佐久夜毘売の名にも表れるコノハナは古来「桜」のことだと言われており、境内には多くの桜の木が植えられている。

⇒ 富士山本宮浅間大社ホームページ
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