安房神社(千葉県館山市)

安房神社(あわじんじゃ)DATA

安房神社【御祭神】天太玉命(あめのふとだまのみこと)

【別称】大神宮

【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(明治四年)・別表神社・安房国一宮

【創建】神武天皇元年

【主な祭典】例祭(8月10日:浜降祭)・粥占神事(1月14日)・神狩祭(12月26日)

【摂末社】下の宮(天富命・天忍日命)・厳島社(市杵島姫命)・琴平社(大物主神)

【見どころ】本殿(1881年造営の神明造)・安房神社洞窟遺跡(千葉県指定史跡)

【場所】千葉県館山市大神宮

阿波忌部氏が祀った安房国一宮

主祭神は天太玉命であり、相殿には、天太玉命の妃神である天比理刀咩命と、忌部五部神(櫛明玉命・天日鷲命・彦狭知命・手置帆負命・天目一箇命)が祀られている。
神武天皇元年に、天富命(あめのとみのみこと)が忌部氏の祖神である天太玉命とその妃神を、布良浜の男神山・女神山に祀ったのがはじまり。養老元年(717年)に現在地に遷座したと伝わる。
天富命は、阿波国を開拓した後に、阿波忌部を分けて安房へとやってきて、穀や麻種を植えた。麻がよく育ったために、そこを総国とし、阿波忌部が住んだところを安房郡とした。
古くから朝廷に重要視されてきた社で、養老7年(723年)には八神郡のひとつに含まれ、近代社格制度でも当初から官幣大社に指定された。安房神社洞窟遺跡からは、縄文時代から弥生時代頃の遺物が出土している。

⇒ 安房神社ホームページ
言霊の杜