貴船神社(京都府京都市左京区)

貴船神社(きふねじんじゃ)DATA

【御祭神】本宮:高龗神(たかおかみのかみ)
結社:磐長姫命(いわながひめのみこと)
奥宮:高龗神

【別称】貴布禰社・木船

【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣中社(明治四年)・二十二社(下八社)・別表神社

【創建】不詳

【主な祭典】貴船祭(6月1日)

【摂末社】白髭社(猿田彦命)・牛一社(木花開耶姫命)・川尾社(罔象女命)ほか

【見どころ】本殿(三間社流造)

【場所】京都府京都市左京区鞍馬貴船町

全国約450社の貴船神社の総本社である水の神様

御祭神の高龗神は、伊奘諾尊が火の神である軻遇突智を斬った時に生まれた神であり、水の神・龍神と目されている。創建年代は不詳であるが、反正天皇の時代に鎮座したとの説がある。社伝に「太古、丑の年の丑の月の丑の日に、天上より貴船山中中腹、鏡岩に天降れり」とある。
鴨川の上流に当たり、平安京を守護する祈雨と止雨の神として崇められ、干ばつの時には黒馬を、長雨には白馬を奉納して祈願した。それは後に「板立馬」の奉納に変わり、絵馬の原形になったといわれている。
保延6年(1140年)には、正一位に叙せられている。長らく賀茂別雷神社の摂社とされてきたが、明治時代に独立し、官幣中社に列せられた。
「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に貴船明神が降臨したとの伝承から、丑の刻参りが行われる神社としても知られている。古くから文芸にも取り上げられてきた神社であり、近年では「陰陽師」の舞台として人気を博している。
結社は、縁結びの神として信仰されている。

⇒ 貴船神社ホームページ

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