金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)

金刀比羅宮(ことひらぐう)DATA

金刀比羅宮【御祭神】大物主神(おおものぬしのかみ)・崇徳天皇(すとくてんのう:相殿)

【別称】金毘羅大権現・こんぴらさん

【社格等】国幣中社(明治十八年)・単立神社

【創建】不詳

【主な祭典】大祭(10月9日~10月11日)・祈年祭(2月17日)・新嘗祭(11月23日)

【摂末社】厳魂神社(厳魂彦命)・白峰神社(崇徳天皇)・旭社(天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神)・三穂津姫社(三穂津姫)他

【見どころ】本殿 (1878年造営の大社関棟造)・宝物館(重要文化財の十一面観音立像ほか)・旭社(1837年造営の18メートルの二層入母屋造:重要文化財)・石段(本宮まで785段・奥社まで1368段)

【場所】香川県仲多度郡琴平町字川西

金毘羅参りで知られる全国に約680社ある金刀比羅神社の総本宮

御祭神の大物主神は大国主の和魂で、山裾まで海が湾入していた太古に、行宮を営んだ琴平神社に起源があるとされる。中世の本地垂迹説により、ガンジス川に棲む鰐であるクンピーラと習合し金毘羅大権現と称し、松尾寺金光院が別当となった。
讃岐国に配流された崇徳上皇は、崩御の前年(1163年)に行宮が伝えられていることから、永万元年(1165年)に本社相殿に奉斎されている。宝暦三年(1753年)には、後桃園天皇の勅願所にもなっている。
奥社である厳魂神社には厳魂彦命が祀られているが、厳魂彦命は、戦国時代に生駒家の家臣に生まれて、象頭山金毘羅大権現別当金光院主となる宥盛である。戦国の兵火により荒廃した金毘羅大権現の再興に尽力して、金毘羅信仰の発展の礎を築いた。1613年に、天狗と化して姿を消したと伝えられている。

江戸時代中期には金毘羅講が組織され、金毘羅参りが盛んに行われ、民謡「金比羅船々」も歌われた。特に海上交通の守り神として信仰されており、漁師や船員など海事関係者の崇敬を集めている。

⇒ 金刀比羅宮ホームページ
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