熊野大社(島根県松江市)

熊野大社(くまのたいしゃ)DATA

熊野大社本殿【御祭神】加夫呂伎熊野大神櫛御気野命(素戔嗚尊)

【別称】日本火出初社・出雲國一宮・熊野坐神社・熊野大神宮・熊野天神宮・熊野荘伊勢宮・伊勢社・熊野天照太神宮

【社格等】延喜式内社(名神大社)・国幣大社(大正5年)・別表神社・出雲国一宮

【創建】神代

【主な祭典】10月14日(例大祭)・10月15日(鑽火祭)

【摂末社】稲田神社(櫛名田比売命・足名椎命・手名椎命)・伊邪那美神社(伊邪那美命)・荒神社(素戔嗚尊)・稲荷神社(倉稲魂神)

【見どころ】本殿 (1948年造営)・鑽火殿(1915年造営)・熊野銅鐸(県立八雲立つ風土記の丘に寄託)

【場所】島根県松江市八雲町熊野

出雲大社と並ぶ出雲國一宮である熊野大社

ヤマタノオロチを退治したスサノオが、宮地を定めて鎮まった宮。スサノオは、熊野大社の元宮である熊成峯(天狗山)から根の国に入ったと日本書紀に記されている。
社殿は、斉明天皇5年(659年)に斉明天皇の勅命により天狗山の山頂に造営したのがはじまり。貞観9年(867年)には正二位を賜り、出雲大社よりも神階が上位にあった。出雲国における名神大社は、杵築大社(出雲大社)と熊野坐神社(熊野大社)のみであり、ともに出雲國一宮とされる。
重要な神事である鑽火祭は、出雲大社で用いられる鑽火のための神器を貸し出すためのもので、「ひつぎ」とも呼ばれるもの。もともとは亀太夫神事と呼ばれ、百番の舞が舞われるが、その間「すめ神をよき日にまつりし明日よりはあけの衣をけ衣にせん」の神唄が繰り返される。

⇒ 熊野大社ホームページ
⇒ 記事|終わりと始まりの交差点
言霊の杜

【おすすめの宿】松江しんじ湖温泉 皆美館
明治21年創業以来、皇族をはじめとして、小泉八雲や川端康成ら、多くの文人に愛されてきた「皆美館」は、宍道湖を臨む大橋川沿いに建つ。そこは松江の中心でもあり、表に出れば京店の商店街。勾玉などを削り出す、めのう細工の老舗「川島」の実店舗も近い。そこを抜ければ、シックな夜の街が伸びている。熊野大社へは、八雲行バスが通る最寄りのバス停・大橋北詰まで歩いて5分。そこからスタートする。