諏訪大社(長野県諏訪市ほか)

諏訪大社(すわたいしゃ)DATA

諏訪大社【御祭神】建御名方神(たけみなかたのかみ:上社本宮)・八坂刀売神(やさかとめのかみ:上社前宮・下社)

【別称】諏訪神社・諏訪明神・諏訪大明神・諏訪社・お諏訪さま

【社格等】延喜式内社(南方刀美神社二座 名神大社)・官幣大社(大正五年)・信濃国一宮・別表神社

【創建】不詳

【主な祭典】諏訪大社式年造営御柱大祭(寅と申の年に行われる式年祭)・御頭祭(4月15日:上社例大祭)

【摂末社】出早社(出早雄命)・大國主社(大国主命)他

【見どころ】諏訪大社上社本宮(諏訪造の社殿:重要文化財)・御柱(社殿の四隅に立つ樅の柱)

【場所】長野県諏訪市中洲宮山(諏訪大社上社本宮)

全国一万有余の諏訪神社の総本社

諏訪湖周辺4か所にある二社四宮。上社(かみしゃ)は本宮(ほんみや)と前宮(まえみや)、下社(しもしゃ)は秋宮(あきみや)と春宮(はるみや)からなる。上社は神体山である守屋山を祀り、下社は神木(秋宮は櫟、春宮は杉)を祀る。かつて上社では、大祝(おおほうり)となった少年が、諏訪明神の神体となったという。
上社本宮の御祭神である建御名方神は大国主の御子神であり、古事記では「国譲り」の項で、建御雷(たけみかづち)に対峙し敗れて、科野国の州羽の海に逃れてきたとある。八坂刀売神は、建御名方神の妃神である。「梁塵秘抄」に「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と謡われるように、軍神として崇敬された。
諏訪地域の神話では、建御名方神が先住神の洩矢神を征服したと伝わる。洩矢神の末裔である守矢氏は、現在では上社の神長官である。守矢氏はミシャグジを扱うと言われているが、諏訪大社は、ミシャグジ信仰の中心地とも目されている。

諏訪大社は、年間二百余の祭事が行われており、特に寅年と申年に行われる「御柱祭」は、日本三大奇祭の一として知られる。この他にも、諏訪湖の湖面の氷のせり上がりを、上社の男神が下社の女神のもとへ訪れた跡とする御神渡(おみわたり)は、冬の風物詩ともなっている。

⇒ 諏訪大社ホームページ
言霊の杜