多賀大社(たがたいしゃ)DATA
【御祭神】伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)
【別称】お多賀さん・多賀大明神
【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(大正三年)・別表神社
【創建】神代
【主な祭典】多賀祭(4月22日)
【摂末社】金咲稲荷神社・日向神社ほか
【見どころ】本殿(1930年造営の三間社流造)・奥書院庭園(国の名勝)・三本杉・寿命石
【場所】滋賀県犬上郡多賀町多賀
全国239社の多賀社の総本社である長寿祈願の神社
日本書紀などで伊邪那岐大神は淡路島に鎮座したとされるが、「古事記」の真福寺本には「淡海の多賀に坐す」とある。犬上氏が祖神を祀った神社であるとも考えられている。
中世には神仏習合が進み、神宮寺として天台宗の不動院が建立された。神宮寺配下の坊人により信仰が広まり、伊勢神宮・熊野三山とともに庶民の参詣で賑わい、「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢はお多賀の子でござる」と歌われた。
多賀大社は、長寿祈願の神社として有名である。元正天皇の病気に際し、杓子を献上したところ治癒されたことから、「お多賀杓子」が生まれている。また、平安時代に東大寺の再建を命ぜられた俊乗坊重源は、多賀大社に参詣して二十年の寿命を授かったと言われている。豊臣秀吉も、母の延命を祈願し成就させている。
⇒ 多賀大社ホームページ