熊野本宮大社(和歌山県田辺市)

熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)DATA

【御祭神】家都美御子大神

【別称】熊野坐神社・熊野本宮・本宮

【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(大正四年)・別表神社

【創建】崇神天皇65年

【主な祭典】神輿渡御神事(4月15日)

【摂末社】満山社(結びの神)ほか

【見どころ】熊野本宮大社3棟(重要文化財)・大鳥居(日本一の34m)・熊野三山(世界遺産)・宝物殿(三角縁神獣鏡ほか)

【場所】和歌山県田辺市本宮町本宮

熊野古道に位置する全国約4700社の熊野神社の総本社

神武天皇以前に熊野坐大神(家都美御子大神)は熊野の地に鎮座していたとされる。崇神天皇65年には、熊野川の中洲である大斎原(おおゆのはら)に社殿が建てられた。社伝によると、崇神天皇の御代に、大斎原の櫟の木に三体の月が降臨し、證誠大権現(家都美御子大神:素戔嗚尊)と両所権現(熊野夫須美大神・速玉之男大神)であることを証し、社殿が建てられたという。
熊野坐大神は、唐の天台山から飛来したとも言われている。かつては、「蟻の熊野詣」と呼ばれるほどに、多くの参拝客が列をなしていた。

熊野本宮大社は、上四社・中四社・下四社から成り、熊野三所権現と呼ばれている。また、十二殿あることから、熊野十二社権現とも呼ばれる。ただ、1889年8月に発生した十津川大水害により、上四社以外の建物は全て流され、中四社と下四社は再建されず石祠として祀られ、上社も大斎原から現在地に移された。
上四社の第一殿には熊野牟須美大神(伊邪那美大神)・事解之男神(千手観音)、第二殿には速玉之男神(薬師如来:伊邪那岐大神)、第三殿には家都御子大神(阿弥陀如来)、第四殿には天照大神(十一面観音)が祀られている。
中四社の第五殿は忍穂耳命(地蔵菩薩)、第六殿は瓊々杵尊(龍樹菩薩)、第七殿は彦火火出見尊(如意輪観音)、第八殿は鵜葺草葺不合命(聖観音)。下四社の第九殿は軻遇突智命(文殊菩薩・普賢菩薩)、第十殿は埴山姫命(毘沙門天)、第十一殿は彌都波能賣命(不動明王)、第十二殿は稚産霊命(釈迦如来)。

⇒ 熊野本宮大社ホームページ
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