春日大社(かすがたいしゃ)DATA
【御祭神】春日神(かすがのかみ:武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神の総称)
【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(明治四年)・二十二社(上七社)・別表神社・勅祭社
【創建】神護景雲2年(768年)
【主な祭典】春日祭(3月13日)・春日若宮おん祭(12月17日)
【摂末社】若宮神社(天押雲根命)・榎本神社(猿田彦大神)・祓戸神社(瀬織津姫)ほか
【見どころ】本殿(1863年造営の一間社春日造:国宝)・国宝殿(国宝・重要文化財など約3000点)・萬葉植物園・石燈籠・春日山原始林(特別天然記念物)
【場所】奈良県奈良市春日野町
約3000社ある春日神社の総本社であり世界遺産
春日大社は、藤原氏の氏神。第一殿に武甕槌命(藤原氏守護神)、第二殿に経津主命(藤原氏守護神)、第三殿に天児屋根命(藤原氏の祖神)、第四殿に比売神(天児屋根命の后神)が祀られる。平安時代から始まった春日祭は、賀茂神社の葵祭、石清水八幡宮の石清水祭とともに、三勅祭のひとつとされる。
平城京遷都の和銅3年(710年)に藤原不比等が、常陸国の鹿島神(鹿島神宮に祀られる武甕槌命)を、春日の三笠山に遷し、春日神として祀ったのがはじまり。神護景雲2年(768年)には、鹿島の武甕槌命・香取の経津主命・枚岡神社の天児屋根命と比売神を併せ祀った社殿が造営された。
春日大社は、鹿を神使とする。これは、春日神が鹿島から神鹿に乗ってってやってきたと伝わるためであり、奈良公園では、鹿が大切に保護されている。
平安時代後期には、興福寺が別当寺としての地位を確立した。また、伊勢神宮・八幡宮とともに三社託宣に加わり、春日信仰が全国に流布していった。20年に一度の式年造替は、伊勢神宮に次ぐ60回を数える。
⇒ 春日大社ホームページ