皇大神宮(三重県伊勢市)

皇大神宮(こうたいじんぐう)DATA

皇大神宮【御祭神】 天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ:天照大御神)

【別称】内宮(ないくう)・天照皇大神宮(てんしょうこうたいじんぐう)・伊須受能宮(いすずのみや)

【社格等】正宮・式内社・二十二社(上七社)・二所宗廟の一

【創建】垂仁天皇26年

【主な祭典】神嘗祭(10月16日~10月17日)・新嘗祭(11月23日)

【摂末社】内宮別宮10宮・内宮摂社27社・内宮末社16社・内宮所管社30社

【見どころ】神明造の建造物や五十鈴川など

【場所】三重県伊勢市宇治館町

全ての神社の上に立つ伊勢神宮の内宮を皇大神宮という

神社本庁の本宗とされる伊勢神宮。その正式名称は「神宮」。「お伊勢さん」として親しまれている神宮には、豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮)と、皇室の氏神である天照坐皇大御神を祀る皇大神宮(内宮)がある。
参拝順としては、豊受大神宮を参拝してから皇大神宮に参拝するのが正しいとされており、奉幣も豊受大神宮、皇大神宮の順で行われている。ただし、天武天皇が定め、持統天皇の代にはじまった20年に一度の神宮式年遷宮は、皇大神宮、豊受大神宮の順で行われる。

御祭神の天照大御神は天皇の祖神であり、我が国の最高神ともいわれており、皇大神宮には、天照大御神の御神体として「八咫鏡(やたのかがみ)」が奉安されている。相殿には、天手力男神 (あめのたぢからおのかみ)、万幡豊秋津姫命 (よろづはたとよあきつひめのみこと)が祀られる。
天照大御神は元々、倭大国魂(やまとのおおくにたま)とともに宮中に祀られていたが、神威をおそれて、崇神天皇6年にそれぞれに祀ることにした。当初は豊鍬入姫命(とよすきいりびめのみこと)によって倭の笠縫邑(かさぬいむら)に祀られた。垂仁天皇25年3月には、倭姫命(やまとひめのみこと)に託して、諸国を巡った後に天照大御神の「この神風の伊勢国は、常世の浪の重浪帰する国なり。傍国のうまし国なり。この国に居らむと欲ふ」との言葉に従って、斎宮を五十鈴の川上に建て、「磯宮(いそのみや)」と号したという。これが、皇大神宮の始まりである。

各家庭に祀られる神宮大麻は皇大神宮の神札であり、庶民の信仰篤く、江戸時代にはお蔭参り(お伊勢参り)が大流行している。平成25年(2013年)の式年遷宮は62回目となり、前後して多くの参拝客が訪れている。

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