天岩戸などで活躍した芸能の女神
記紀などにおけるアメノウズメの神名表記
【古事記】天宇受売命(あめのうずめのみこと)・天宇受売神
【日本書紀】天鈿女命(あめのうずめのみこと)
【先代旧事本紀】天鈿売命(あめのうずめのみこと)
【古語拾遺】天鈿女命
古事記におけるアメノウズメの系譜
猿女君(さるめのきみ)等の祖
古事記における主な記述(上巻)
【天岩戸】天照大御神が天岩戸隠れの折、天香山の天の日影(ひかげ)を襷にして、天の真折(まさき)をかずらにして、天香山の小竹葉(ささば)を手草に結って、天石屋戸に覆槽(うけ)伏せて踏み轟かせ、神懸かりして胸乳を掛き出して、裳の緒を陰部に押し垂らし、八百万の神の笑いを誘った。
【天降】天孫降臨の際、五伴緒(いつとものお:天児屋命・布刀玉命・天宇受売命・伊斯許理度売命・玉祖命)の一柱として邇邇芸命に随伴したが、天の八衢(やちまた)に立っている神がいたため、天照大御神高木の神から天宇受売に「汝は手弱女人(たわやめ)だけれども、顔で勝つ神だから、子細を聞いてきなさい」と命が下った。すると相手は猿田毘古神であることを明かし、天孫に仕えようとして出向いたのだと言った。天孫降臨の後、天命で天宇受売は猿田毘古神を送って行き、その名を負って一族は「猿女の君」と呼ばれるようになった。
猿田毘古神を送って帰ってきた後、大小の魚を集めて「天孫に従うか?」と聞くと、海鼠だけは何も言わなかったために、紐小刀でその口を切ってしまった。そのために、海鼠の口は裂けているという。そして、志摩からの貢ぎ物は代々猿女の君に給するようになった。
アメノウズメを祀る主要神社
【賣太神社】 奈良県大和郡山市