伏見稲荷大社(京都市伏見区)

伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)DATA

伏見稲荷大社【御祭神】宇迦之御魂大神(下社)・佐田彦大神(中社)・大宮能売大神(上社)・田中大神(下社摂社)・四大神(中社摂社):総称して稲荷五社大明神

【別称】稲荷神社・伏見稲荷

【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(明治4年)・二十二社(上七社)・単立神社

【創建】和銅四年(711年)

【主な祭典】初午大祭(2月の初午の日:稲荷大神が稲荷山に鎮座した日)・稲荷祭(4月20日に近い日曜日から5月3日まで)

【摂末社】稲荷大神の眷属を祀る白狐社ほか多数

【見どころ】本殿 (1494年造営;重要文化財)・千本鳥居(奥社への参道に並ぶ江戸時代から奉納され続けている赤い鳥居)・稲荷山(古墳を有する標高233mの神体山)

【場所】京都府京都市伏見区深草藪之内町

全国3万2000社の稲荷神社の総本社

8万8000社ある神社の中でも最多を誇るのが稲荷神社。稲荷神社の数は全国3万2000社にのぼるが、その稲荷神社の総本社が伏見稲荷大社である。和銅四年二月壬午の日、秦氏の遠祖である伊侶具秦之公が伊奈利三ケ峰の神を祀った。この日は、現在でも初午大祭が行われ、全国各地の稲荷神社でも祭りとなる。
神階は、天慶五年(942年)に正一位に上り詰める。京都の巽の鎮護神である。熊野詣に当たっては立ち寄らなければならない社とされ、その折に「しるしの杉」という、杉の枝を御守とする慣習が出来た。伏見稲荷大社の代名詞ともいえる赤鳥居は、結願の礼として奉納されるものであるが、現在では1万基に上る。
稲荷神は一般的には宇迦之御魂と目され、女神であると考えられているが、空海との縁を綴る「稲荷大明神流記」では老翁とされている。

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