三峯神社(埼玉県秩父市)

三峯神社(みつみねじんじゃ)DATA

三峯神社【御祭神】主祭神:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉册尊(いざなみのみこと)
配祀神:造化三神(天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神)・天照大神

【別称】三峯大権現・観音院高雲寺

【社格等】県社・別表神社

【創建】景行天皇年間

【主な祭典】例祭(4月8日)

【摂末社】御仮屋(大口真神)・日本武神社(日本武尊)ほか

【見どころ】本殿(1661年造営の春日造)・日本武尊銅像・三ツ鳥居・三峯山博物館

【場所】埼玉県秩父市三峰

山犬信仰で知られる三峯神社

ヤマトタケルが東征の折、甲斐の酒折宮から三峯山に登り、イザナギ・イザナミの国造りを偲んで創祀した。景行天皇巡幸の折には、白岩山・妙法ヶ岳・雲取山の三山を賞でて、三峯宮の称号が与えられた。聖武天皇の時代には、悪病が流行した時に勅使が遺わされ、「大明神」の神号が授与された。縁起には、役小角が修業をし、空海が観音像を安置したと伝えられる。
鎌倉時代には武家の信仰篤かったが、新田義興らが足利氏を討つために潜伏したため、室町時代には衰退した。1533年になって、廃寺になっていたのを、修験者の月観道満が再興し、後奈良天皇に「大権現」の称号を賜った。
江戸時代には、秩父の山中に棲息する狼を農作物を守る眷族・神使とし、「お犬さま」「大口真神(おおくちまがみ)」として崇めるようになり、三峯講が組織されるようになった。明治時代の神仏分離により「三峯神社」に改称した。

⇒ 三峯神社ホームページ
言霊の杜