宗像大社(福岡県宗像市)

宗像大社(むなかたたいしゃ)DATA

【御祭神】田心姫神(たごりひめのかみ:沖津宮)・湍津姫神(たぎつひめのかみ:中津宮)・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ:辺津宮)

【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(明治三十四年)・別表神社

【創建】不詳

【主な祭典】秋季大祭 (10月1〜10月3日)・七夕祭(7月7日:中津宮末社)

【摂末社】大神神社(三輪明神)・貴船神社(高霊命)・津加計志神社(阿田賀田須命)ほか

【見どころ】宗像大社辺津宮本殿(重要文化財)・宗像大社中津宮の織女社と牽牛社(日本の七夕伝説発祥地)

【場所】福岡県宗像市田島

世界文化遺産となった宗像三女神を祀る神社の総本社

宗像大社は、沖ノ島の沖津宮、筑前大島の中津宮、宗像市田島の辺津宮の総称である。そこに祀られる宗像三女神は、アマテラスとスサノオの誓約の時、スサノオの十拳剣(とつかのつるぎ:異説有)から生まれた神で、古事記には下記のようにある。

かれその先に生れませる神、多紀理毘売命(たきりびめのみこと)は、胸形の奥津宮にます。次に市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)は胸形の中津宮にます。次に田寸津比売命(たぎつひめのみこと)は、胸形の辺津宮にます。この三柱の神は、胸形の君等がもち斎く三前(みまえ)の大神なり。

これを見ると、宗像に三女神が祀られることには間違いはないものの、現在の宮における御祭神との間に違いが見られる。日本書紀でも本文と一書に違いが見られるなど、古くからそれぞれの宮の御祭神は曖昧になっていたことが窺われる。
ちなみに多紀理毘売命は大国主の后となり、市寸島比売命は弁才天と習合している。これらの神を祀る厳島神社など、宗像大社は、6200社にのぼる神社の総本社である。

2017年には、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産に登録されて注目されたが、古代より、大陸や半島を結ぶ要衝とされた神社である。そのために、「海上・交通安全の神」としての信仰篤く、道主貴(ちぬしのむち)とも呼ばれる。
沖津宮がある沖ノ島は、島全体が御神体で「お不言さま(おいわずさま)」とも呼ばれ、上陸が制限され、島で見聞きしたことを口外してはならないとされている。そこには縄文時代からの遺跡が眠っており、8万点に及ぶ遺物が「福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品」として国宝に指定されている。

神代からの神話に彩られた宗像大社の創建に関しては詳らかにされていないが、日本書紀の一書には「日神の生れませる三の女神を以ては、葦原中国の宇佐嶋に降り居さしむ。今、海の北の道の中に在す。」とあり、はじめ宇佐神宮のあたりにあった可能性もある。
古来、朝廷からの勅使も数多く、十世紀半ばには神階が正一位勲一等に進んでいる。

⇒ 宗像大社ホームページ
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