大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市)

大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)DATA

大山阿夫利神社【御祭神】大山祇大神(おおやまつみのおおかみ:本社)・大雷神(おおいかつちのかみ:奥社)・高龗神(たかおかみのかみ:前社)

【別称】阿夫利神社・阿武利神社

【社格等】延喜式内社・県社・別表神社

【創建】崇神天皇の御代

【主な祭典】例祭(8月28日)

【摂末社】浅間社(木花咲耶姫・磐長姫)・天満宮(菅原道真公)・鳥之石楠船神社(鳥之石楠船神)他

【見どころ】大山(大山ケーブル終点から徒歩約1時間30分で山頂)・大山寺

【場所】 神奈川県伊勢原市大山

大山詣で賑わった大山阿夫利神社

標高1252mの「雨降山(あふりやま)」とも呼ばれる大山は、縄文土器が発掘されるなど、古くから信仰の対象となり、社伝では、崇神天皇の御代に大山阿夫利神社が創建されたとされる。天平勝宝7年(755年)に、良弁により不動明王が祀られ、神宮寺として雨降山大山寺が建立された。以後明治時代になるまで神仏習合が続き、本社には石尊大権現(せきそんだいごんげん)、奥社に大天狗、前社に小天狗が祀られ、大山修験の山岳霊場として栄えた。特に江戸時代には「大山講」が組織され、「富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし」といわれて、大山の山体を男根、富士山の火口を女陰に見立てた「両詣り」が盛んとなった。
大山信仰では、山頂の巨石が信仰対象となり、これを男根に見立てて子授け祈願をしたり、刀に見立てて守護神とした。雨乞いや、立身出世を願う人たちの間での信仰は特に篤く、木太刀を奉納する習俗がある。江戸時代には、女人禁制の登拝期間となる6月27日から7月17日の「盆山詣り」に、約10万人が押し掛けていたという。

⇒ 大山阿夫利神社ホームページ
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