筑波山神社(つくばさんじんじゃ)DATA
【御祭神】筑波男ノ神(つくばおのかみ:男体山の神であり伊弉諾尊のこと)・筑波女ノ神(つくばめのかみ:女体山の神であり伊弉冊尊のこと)
【社格等】延喜式内社(名神大社)・県社・別表神社
【創建】不詳
【主な祭典】御座替祭 (4月1日)・御座替祭 (11月1日)
【摂末社】稲村神社(天照大御神)・安座常神社(素盞鳴尊)・小原木神社(月読尊)・渡神社(蛭子命)ほか
【見どころ】筑波山・つくば道
【場所】茨城県つくば市筑波
常陸国風土記をはじめ古くから文献に登場する筑波山の神
「筑波山縁起」では、天地開闢の折にできた「おのごろ島」が筑波山であるとする。筑波山は二峯に分かれ、西峯を男体山、東峯を女体山としている。神武天皇の代に男女両宮が創始され、筑波国造が祀った。延喜式では、男神が名神大社、女神が名神小社に列している。
古くから筑波山は和歌などに歌われてきた山であり、記紀では、ヤマトタケルが連歌のはじめとなる歌を筑波に託しているほか、万葉集にも25首が載る。また、常陸国風土記には、福慈(ふじ)の神に拒絶された祖神が筑波の神にもてなされた話があり、以降、福慈の岳は雪が降って登ることが出来ないが、筑波の岳は、人が常に行き来し飲んで踊ってする歌垣の場所になったとある。
筑波山神社は、明治6年に中禅寺が廃されるまで、神仏習合の修験道場であった。現在の拝殿は、中禅寺の本堂跡に明治8年(1875年)に造営されたものである。本殿は、男体山・女体山それぞれの山頂にあり、一間社流造となっている。例祭は御座替祭といい、二神が山上山下に交代し、衣替えを行う祭りである。
⇒ 筑波山神社ホームページ