丹生川上神社上社(にうかわかみじんじゃかみしゃ)DATA
【御祭神】主祭神:高龗神 (たかおかみのかみ)
配祀神:大山祇神・大雷神
【社格等】延喜式内社(名神大社)・官幣大社(明治二十九年)・二十二社(下八社)・別表神社
【創建】不詳
【主な祭典】例祭(10月8日)
【摂末社】水神社(弥津波能売神)・恵比須社(大国主神・言代主神)ほか
【見どころ】本殿(1998年造営の三間社流造)
【場所】奈良県吉野郡川上村大字迫
祈雨止雨の名社
明治のはじめまでは高龗神社という祠で、郷社に列していた。官幣大社となった丹生川上神社下社の宮司が、古代の丹生川上神社を比定するに当たって、丹生川上神社下社を「口の宮」当神社を「奥の宮」とした。明治29年には丹生川上神社上社も官幣大社となり、2社を合わせて「官幣大社丹生川上神社」となった。大正時代には、「蟻通神社」と呼ばれていた現在の「丹生川上神社」が本来の「丹生川上神社」であることが判明し、大正11年にこれを中社として、三社併せて官幣大社とした。その際、上社の御祭神は罔象女神から高龗神に戻された。戦後、三社は分離独立した。
戦後、大滝ダムの建設によって境内地の大半が水没することになったが、その際の調査で、縄文時代から続く遺跡が発掘された。